12月4日(土)のプログラム

時間 12月4日(土)プログラム
9:00-10:30 プレセミナー 一覧
プレセミナー① ケースレポート執筆の極意 (初級~中級)60分プログラム詳細

プレセミナー① ケースレポート執筆の極意(初級~中級)

私は英語でのケースレポート発表がなぜ難しく感じるのかFlow chart mapを用いて根本分析を行った。
その主な原因に我が国の医学教育に由来する多数のバイアスがある。発表に値する良い症例に遭遇したからといっても、その価値を認識できなければ、先に進むことはできない。周囲に相談したとしても「それは、珍しくない」と一蹴されてしまえば、若手としては手詰まりだ。また臨床の面白さを伝える論理的思考が十分でないと、執筆作業は困難だ。今回、最短最速で論文化するために用意したテンプレート用いて、惜しみなく独自の指導方法をシェアする。英語でのケースレポート発表が心から楽しいものである事がご理解頂けると思う。

講師:和足 孝之
島根大学附属病院総合診療センター 准教授

和足 孝之
島根大学附属病院総合診療センター 准教授
プレセミナー② 質的研究入門(初級~中級)60分プログラム詳細

プレセミナー② 質的研究入門(初級~中級)

質的研究法の初歩的な内容の講義を行います。事前知識や質的研究に取り組んだ経験がなくても理解しやすい内容のセミナーです。将来、質的研究に取り組んでみたいと思われる方にとって参考となる情報を提供します。質的研究はどのような研究方法なのかの簡単な説明や、質的研究を行う研究者にとって必要なスキルを伝授します。また、実際に国際学術雑誌に掲載されている質的研究の手法を使った論文を参照しながら、手法についての解説を行っていきます。さらに質的研究の学習を進めていきたいと考える方にとって参考となる書籍や文献の情報などもお伝えします。Liveセッションでは、参加者からの質問に答える対話型形式の講義を行います。

講師:河野文子
京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 国際化推進室 特定助教

河野 文子
京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 国際化推進室
特定助教
プレセミナー③ ランダム化比較試験(RCT)に挑戦(中級以上)90分プログラム詳細

プレセミナー③ ランダム化比較試験(RCT)に挑戦(中級以上)

臨床医が取り組みやすい研究デザインは観察研究ですが、次のステップとしてランダム化比較試験(RCT)に興味のある方もいると思います。このセッションは何らかの観察研究に取り組んだ経験(論文化の有無を問わず)のある方の今後の研究の選択肢にRCTを入れてもらうことを目標とします。RCTの特性や適したリサーチクエスチョンを概説し、実際に臨床医として働きながらRCTを実施中の講師の研究計画・実施プロセスまでの実体験・コツをお伝えします。また、事前課題として皆さんから関心のあるPICOを提出していただき、セッション後半でそのうちいくつかについてRCTデザインに昇華するワークを行い学びを深めます。

講師:家 研也
聖マリアンナ医科大学・川崎市立多摩病院 総合診療内科
准教授

家 研也
聖マリアンナ医科大学・川崎市立多摩病院
総合診療内科 准教授
プレセミナー④ 臨床研究の目的から考えた機械学習の役割 (中級以上)
—これまでの使用経験より感じる事—
90分プログラム詳細

プレセミナー④ 臨床研究の目的から考えた機械学習の役割 (中級以上)

近年、RやPythonを用いて機械学習が臨床研究に多く用いられるようになっている。臨床研究の主要な研究目的—description, prediction/association, causal inference (intervention, counterfactuals)—とその目的の中で機械学習がどのように利用されているか、またあくまで機械学習は目標ではなくツールでしかない事、をしっかり理解することは研究する立場のみならず論文を理解する上でも非常に重要である。今回のセミナーを通じて機械学習の臨床研究の中での応用を理解し、今後の臨床研究の未来像をイメージしていくことを目的とする。

講師:耒田 善彦
沖縄県立中部病院 医師

耒田 善彦
沖縄県立中部病院 医師
10:30-10:40 休憩・ZOOM会場移動
10:40-12:10 プレセミナー⑤ 先行研究を見つけてもあきらめない方法(初級~中級)60分プログラム詳細

プレセミナー⑤ 先行研究を見つけてもあきらめない方法(初級~中級)

「先行研究はない」と学会発表時や論文投稿時に書いて、「既に研究ありますよ」と指摘されたことはありませんか?私自身、論文投稿までしてから、査読者に先行研究の存在を指摘されてリジェクトになった験があります。私も含めて皆が思いつき、実現できるリサーチクエスションのほとんどは、先行研究があります。では先行研究がある中で、どのように自分の研究の新規性を確保するのでしょうか?本セミナーで、先行研究を見つけた時に、自分のリサーチクエスションをあきらめないための2つの戦略について学びます。そしてハンズオン学習を通じて、参加者自身のリサーチクエスションで、その戦略を実践できるようになることを目標とします。

講師:山崎 大
京都大学 特定講師

山崎 大
京都大学 特定講師
プレセミナー⑥ 読みやすい論文を書くために知っておきたい文章術(初級~中級)60分プログラム詳細

プレセミナー⑥ 読みやすい論文を書くために知っておきたい文章術(初級~中級)

アカデミック・ライティングとは学術論文や学術的な文書を書くための技術の総称であり、一般的な文章術とは異なります。アカデミック・ライティングの中でもIMRADや報告ガイドラインの使用は投稿規定で定められていることが多く、比較的遵守される傾向にあります。一方で、そこに良至る前の基本的な文章術については学ぶ機会も少なく、軽視されているように感じます。
本セッションでは学術論文を書く際に知っておきたい文章術について、学術論文の緒言と考察を書くことを念頭に、事前講義とワークとで学びます。

講師:市川 周平
三重大学大学院医学系研究科 臨床医学系講座 家庭医療学
助教

市川 周平
三重大学大学院医学系研究科
臨床医学系講座 家庭医療学 助教
プレセミナー⑦ 診断精度研究Update -感度・特異度の一歩先へ- (中級以上)90分プログラム詳細

プレセミナー⑦ 診断精度研究Update -感度・特異度の一歩先へ-(中級以上)

医療現場における“診断”とは、患者の抱える症状や健康問題の原因である疾患名を検討する作業である。
一連の診断プロセスでは、医師は病歴、身体所見、各種検査結果などの情報を収集し、疾患の可能性の見積もりを行う。
ある疾患(target condition)の診断における各情報(index test)の有用性を感度、特異度、陽性・陰性尤度比といった指標を用いて評価するのが、従来の診断精度研究である。本セッションでは、”従来の”診断精度研究のデザインおよびその限界、そして感度・特異度の一歩先を評価する”これからの”診断精度研究について解説する。

講師:高田 俊彦
福島県立医科大学
白河総合診療アカデミー 准教授

高田 俊彦
福島県立医科大学 白河総合診療アカデミー
准教授
プレセミナー⑧ ベイズ統計をはじめてみよう(中級以上)90分プログラム詳細

プレセミナー⑧ ベイズ統計をはじめてみよう(中級以上)

現在広く使われている仮説検定や統計学的推定は20世紀に確立された頻度主義的アプローチに基づいていますが、直感的に理解することが難しく、柔軟性に欠けると感じることがあります。
近年注目を集めているベイズ統計は、RQに対する確信度を取り入れたいときや、サンプルサイズが小さいことで生じる問題に対して1つの解決策となるかもしれません。
このプレセミナーでは中級者向けに、ベイズ統計の考え方とスタートアップに必要なことについてご紹介します。

講師:宮越 千智
神戸市立医療センター中央市民病院
臨床研究推進センター研究推進部門
学術研究推進部 部長

宮越 千智
神戸市立医療センター中央市民病院
臨床研究推進センター研究推進部門
学術研究推進部 部長
12:10-12:50 休憩・ZOOM会場移動
12:50-13:50 SIG(Special Interest Group)

SIG① マルチモビディティ
青木 拓也
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 臨床疫学研究部
講師

SIG② へき地医療
金子 惇
横浜市立大学医学群データサイエンス研究科 ヘルスデータサイエンス専攻
講師

SIG③ 緩和ケア
浜野 淳
筑波大学 医学医療系
講師

大石 愛
横浜市立大学
特任助教

SIG④ SDH(健康の社会的決定要因)
吉田 絵理子
東京慈恵会医科大学 臨床疫学研究部
研究生

13:50-14:00 休憩・ZOOM会場移動
14:00-14:10 Opening Remarks
大会長 青木 拓也
14:10-14:20 休憩
14:20-16:40頃
(目安)
研究計画Evolution プログラム詳細
企画責任者:青木拓也
  1. NAPCRGの教育的ポスターセッションをモデルとした研究プロトコール発表会:年次集会のハイライト
  2. まだ荒削りな研究プロトコールを若手PC医が発表し、研究 エキスパートがフィードバック、聴衆も議論に参加
  3. フィードバックをもとに、発表者は計画をブラッシュアップ

注)このセッションにご参加される皆様には、研究のアイデアを尊重することに同意していただきます

経験あるプライマリ・ケア医の複雑性への関わり(質的研究)
徳増 一樹 (岡山大学病院 総合内科・総合診療科)

高齢の入院患者における末梢静脈栄養の有用性についての検討(量的研究)
相馬 俊介 (青森県立中央病院)

子を持つがん患者の語りと学生の共感力の関係(混合研究)
西岡 龍一朗 (富山大学医学部医学科)

学生時代に地域医療を学ぶ機会と総合診療医の進路選択との関連
石坂 真梨子 (琉球大学医学研究科 臨床研究教育管理学講座)

企画責任者:青木拓也
 

座長:
佐田 憲映(高知大学医学部 臨床疫学講座 教授)
金子 惇(横浜市立大学医学群データサイエンス研究科 ヘルスデータサイエンス専攻 講師)

16:40-17:00 休憩
※事務局にてデモンストレーションに振り分けさせていただきます。
17:00-18:00 臨床研究教育プログラムデモンストレーション1
福島県立医科大学臨床研究イノベーションセンター臨床研究フェローシップ
横浜市立大学大学院データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス
福島県立医科大学白河総合診療アカデミー臨床研究フェローシッププログラム
18:00-18:10 休憩
18:10-19:00 オンライン懇親会

12月5日(日)のプログラム