概要

Workshop1:混合研究法

セッション学習達成目標

  • 混合研究法とは何か説明できる
  • 混合研究法の基本デザインについて説明できる
  • 混合研究法の統合の概念について説明できる

セッションへの参加要件

  • 質的研究もしくは量的研究を少なくとも1つ実施したことがある
  • または、どちらかの研究計画が少なくとも1つある

セッション概要

混合研究法は質的研究と量的研究のハイブリッドで、統合的アプローチにより、それぞれ単独では得られない知見を得ることをめざす研究手法です。質と量に関して十分な知識とスキルが必要なためより高度かつ労力を要する研究手法ではありますが、プライマリ・ケアや総合診療・家庭医療における研究課題においては親和性が高いものといえます。本セッションでは、基本デザイン、リサーチクエスチョンの立て方、データ収集・分析・統合の方法について体験的に学びます。質的研究もしくは量的研究で行ったことのある、または行う予定の研究テーマを少なくとも1つ用意して参加していただければ、より実践的に学ぶことができます。皆さんがプライマリ・ケア現場で抱いたリサーチクエスチョンを混合研究法でデザインしてみましょう!

井上 真智子
浜松医科大学地域家庭医療学講座 特任教授

経歴・自己紹介:
浜松医科大学地域家庭医療学講座特任教授/静岡家庭医養成プログラム責任者/日本プライマリ・ケア連合学会副理事長/日本混合研究法学会理事
診療所家庭医からMPH取得後、大学教員へ。マイク・フェターズ先生らと2014年国際混合研究法学会参加を契機に、2015年日本混合研究法学会立ち上げを行いました。医学・医療に限定されず、幅広い分野の研究者とも研究の方法論に関してディスカッションすることができ、刺激になっています。