プログラム

患者経験は入院・救急室受診に関連するのか?
離島における多施設前向きコホート研究

発表者は卒後4年目で離島診療所に赴任し、島内唯一の医療機関である医師1人・看護師1人の無床診療所に3年間勤務した。その中で、幅広い診療能力や地域全体を診る力が必要となる離島診療の意義ややりがいを発信する方法の1つとして臨床研究を学び始めた。当日は発表者が実際に行った研究を通じて、家庭医が行う研究に関して

  • 研究へのモチベーションがどこから来るか?
  • どの様なリサーチクエスチョンがあり得るか?
  • 研究に必要なネットワークをどう作るか?

について参加者と共有することを目標とする。わが国における家庭医療学は欧米や周辺のアジア諸国と比較して発達途上であり、その発展のために臨床研究領域で家庭医が成すべきことについて議論出来れば幸いである。

金子 惇 MD PhD

東京都出身。2008年浜松医科大学卒業。沖縄県立中部病院にて初期・後期研修を行い、後期研修の一環として沖縄県の離島「伊平屋島」の伊平屋診療所に3年間赴任。その後、CFMD東京リサーチフェローとして東京慈恵会医科大学 地域医療・プライマリケア医学博士課程修了。現在、Western University家庭医療学修士課程在籍中。2018年より現職。