総合内科医から臨床疫学・臨床研究までの経験
岩田 啓芳
北海道大学 環境健康科学研究教育センター

筆者は初期研修終了後、北海道および京都にて地域の医療に従事しながら、商業誌のケース報告や地域の総合医勉強会運営などを行なってきた。この間、多くの学術論文にて、実際の目の前の患者さんのPractice、具体的には診断・治療に大きく、時に劇的に貢献することを目の当たりにし、臨床研究は時に一人の臨床医から始まる知見を世界中に共有できる崇高な活動であると実感していた。そして2016年の米国公衆衛生大学院留学を機に、研究活動を本格的に開始した。約10年続けた臨床医からの研究活動挑戦にはいくつもの困難があり決して容易いものではなかった。当パートでは、実際行なった研究活動を中心に紹介し、将来的に臨床研究に興味を持つ後身の方々の参考になれば幸いである。

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